僕の生存日記   第3話:夢の中へ行ってみたいと思えません

 僕は『川野辺 葉乃』。言っておくけど、ごくごく普通の平凡な高校生だから!ホモとかゲイとかそんな要素ないから!オカマでもないから!
 周囲には『神成 躍人』ってヤクザとか、幼馴染の変態『千羽 緋路』とか、メチャクチャかわいいけど二重人格な『黒井 姫』とか……変な人ばかりに囲まれてるけど今日も生きてます。

「はぁ……はぁ…………」
「おはようです〜。大丈夫ですか〜?」
 教室に滑り込むや否や席に着いて突っ伏した僕を見て、黒井さんが相変わらずの笑顔で挨拶をくれた。
 僕は机に倒れこんだまま、顔だけ向けて手をひらひらと降った。
「大丈夫大丈夫〜……後で先生に怒られそうだけどね……」
 そう言った瞬間、
「あ、川野辺君、職員室で先生が呼んでるよ〜」
 廊下の方からクラスメートの声……
「行ってきます……(涙)」
「行ってらっしゃい〜」

 朝一の全力疾走で、ふらふらと廊下を歩いていると……

 ドンッ!!

 ……人にぶつかった。

「あ、すいませ……」
「すまない。大丈夫かい?子猫ちゃん」
 ……ん??
 どっかで聞き覚えのあるセリフなんですけど……?
 思わず顔を上げた。
 相手と目が合う……



「ぎゃああああああああああ!!」



「ど、どうしたんだい!?」
 思わず上げた奇声に相手が驚く。
 だだだだだって、この男!僕が今朝夢で見た男そのまんまなんですけど!!
 驚くばかりで何も言葉が出てこない僕に、男は言った。
「僕を見て運命感じちゃったの?」

 マジきめぇ!!!!!!!!(←僕と作者のユニゾンで)

 いや、確かに、ある意味イヤな運命は感じる!

「いえいえいえいえ、ちょっと、僕、急いでるんで……!そ、それじゃ!!」
 これ以上変なことに巻き込まれないよう、僕は早足でその場を去った。
「きっとまた後で逢えるさ。そんな予感がするよ」
 何か変なセリフが聞こえたような気もするけどぉ!!(涙)




 in 職員室――
 先生のお説教☆TIMEは省略。


「散々な目にあったな〜……」
 教室に戻り、更にぐったりする僕であった。