グローリ・ワーカ 第14章:ある占い師との約束
「とりあえず、空水晶を揃えたいところだよね。さっき、図書館であんなもの読んじゃったんだから、揃えないわけにはいかないだろう」
マニュアが言う。
するとマリアが事も無げに、
「大丈夫だよ。そろそろ来る予感がする」
「? なにが?」
その次の瞬間、マニュアたちの話している後ろで、玄関の扉が開かれた。
「ただいま~! 図書館でユナさんに会って連れてきちゃった」
「こんにちはー!」
マリーナが誰かを引き連れて戻ってきた。どうやら友達のようだが――。
「おかえり。じゃあ紅茶でも入れるね」
そう言うと、マリアは奥の部屋へと姿を消した。
マニュアはマリーナの隣に立つ人物に頭を下げると自己紹介をした。
「あ。どうも。『マニュア・ホワイト』です」
「こんにちは。『ユナ・ターコイズ』です。はじめまして」
ユナが深々と頭を下げる。マニュアもそれにつられて頭を下げた。
頭を上げたユナの目に、テーブルに置かれた水晶が映った。
「綺麗な水晶……」
思わず口にする。
マニュアはテーブルに目をやり、
「ああ。青いのと黄色いのと、真ん中のが――」
「私の部屋にある赤い水晶と似てるわ」
「――って、え? え、え……えぇぇぇ――――――!?」
ユナの言葉に、マニュアは思わず大きな声を上げた。それは、もしかして――、
「そ、それ、もしかして、『陽水晶』……!?」
「え?」
「あの、その水晶――」
そんなことを言っていると、紅茶をお盆に載せたマリアが戻ってきた。
「じゃあ、この紅茶を飲んだらユナさんのところにお邪魔させてもらいましょーか」
客用のテーブルの上に紅茶を並べながら言う。
「え? マリアちゃん、話聞いてたの?」
マニュアが訊くと、マリアは意味深げな笑みを浮かべて紅茶を一口啜った。
「とりあえず、空水晶を揃えたいところだよね。さっき、図書館であんなもの読んじゃったんだから、揃えないわけにはいかないだろう」
マニュアが言う。
するとマリアが事も無げに、
「大丈夫だよ。そろそろ来る予感がする」
「? なにが?」
その次の瞬間、マニュアたちの話している後ろで、玄関の扉が開かれた。
「ただいま~! 図書館でユナさんに会って連れてきちゃった」
「こんにちはー!」
マリーナが誰かを引き連れて戻ってきた。どうやら友達のようだが――。
「おかえり。じゃあ紅茶でも入れるね」
そう言うと、マリアは奥の部屋へと姿を消した。
マニュアはマリーナの隣に立つ人物に頭を下げると自己紹介をした。
「あ。どうも。『マニュア・ホワイト』です」
「こんにちは。『ユナ・ターコイズ』です。はじめまして」
ユナが深々と頭を下げる。マニュアもそれにつられて頭を下げた。
頭を上げたユナの目に、テーブルに置かれた水晶が映った。
「綺麗な水晶……」
思わず口にする。
マニュアはテーブルに目をやり、
「ああ。青いのと黄色いのと、真ん中のが――」
「私の部屋にある赤い水晶と似てるわ」
「――って、え? え、え……えぇぇぇ――――――!?」
ユナの言葉に、マニュアは思わず大きな声を上げた。それは、もしかして――、
「そ、それ、もしかして、『陽水晶』……!?」
「え?」
「あの、その水晶――」
そんなことを言っていると、紅茶をお盆に載せたマリアが戻ってきた。
「じゃあ、この紅茶を飲んだらユナさんのところにお邪魔させてもらいましょーか」
客用のテーブルの上に紅茶を並べながら言う。
「え? マリアちゃん、話聞いてたの?」
マニュアが訊くと、マリアは意味深げな笑みを浮かべて紅茶を一口啜った。