グローリ・ワーカ ~Next Stage~ 第1章:赤と青の攻防戦
「うわぁーん! おがーざああ~~~~~~~~ん!! どご~~~~!?」
ミリアは泣きながら街中を歩いていた。
心配して声をかけてくれる人もいたが、幼いミリアはそれが自分の求めている人でないと知ると、怯えて逃げ出してしまった。
そうして、気付けば、ミリアは小さな公園へとやって来ていた。とはいっても、幼い子供からしてみれば、ずいぶんと広く見える公園だ。
その公園の中にある砂場に、同じくらいの少女が1人。山を作って遊んでいる。
ぐすぐすと涙を流しながら、その様子をぼーっと見つめる。そうしているうちに、いつしか涙は止まっていた。
視線を感じたのか、少女がこちらを振り返った。
「どうしたの?」
泣き腫らした顔を見て、少女がミリアに尋ねる。
ミリアは恥ずかしくなって、おもわず俯いた。
「……一緒に遊ぶ?」
少女は気を遣ってくれたのか、ミリアに今度はそう尋ねた。
思いもよらぬ言葉に、不安な気持ちが薄れていく。
「……うんっ!」
ミリアは少女へと向き直り、笑顔で頷いた。
今度は2人で砂山を作っていると、そこへまた別の少女が顔を出した。
「アリちゃん!」
一緒に遊んでいる相手が呼ばれたようだ。
――アリちゃん、ていうのか。
ミリアはそういえば名前も聞いていなかったことを思い出した。
「アルト!」
アリちゃんがもう1人の少女の名を呼ぶ。
「アルトも来てたの?」
「アリちゃんこそ」
「飽きちゃったから公園で遊んでたの」
「あれ? そっちの子は?」
アルトと呼ばれた少女が、ミリアを見ながらアリちゃん? アリ? に尋ねた。
「えーと……」
アリが振り返る。
ミリアが名前を名乗ろうと、口を開いた。
「あ。えっと……」
「おい! おめーら! この公園はストーム様がセンキョした!!」
その瞬間だった。
偉そうな感じの、第三者の声が公園内に響き渡った。
「うわぁーん! おがーざああ~~~~~~~~ん!! どご~~~~!?」
ミリアは泣きながら街中を歩いていた。
心配して声をかけてくれる人もいたが、幼いミリアはそれが自分の求めている人でないと知ると、怯えて逃げ出してしまった。
そうして、気付けば、ミリアは小さな公園へとやって来ていた。とはいっても、幼い子供からしてみれば、ずいぶんと広く見える公園だ。
その公園の中にある砂場に、同じくらいの少女が1人。山を作って遊んでいる。
ぐすぐすと涙を流しながら、その様子をぼーっと見つめる。そうしているうちに、いつしか涙は止まっていた。
視線を感じたのか、少女がこちらを振り返った。
「どうしたの?」
泣き腫らした顔を見て、少女がミリアに尋ねる。
ミリアは恥ずかしくなって、おもわず俯いた。
「……一緒に遊ぶ?」
少女は気を遣ってくれたのか、ミリアに今度はそう尋ねた。
思いもよらぬ言葉に、不安な気持ちが薄れていく。
「……うんっ!」
ミリアは少女へと向き直り、笑顔で頷いた。
今度は2人で砂山を作っていると、そこへまた別の少女が顔を出した。
「アリちゃん!」
一緒に遊んでいる相手が呼ばれたようだ。
――アリちゃん、ていうのか。
ミリアはそういえば名前も聞いていなかったことを思い出した。
「アルト!」
アリちゃんがもう1人の少女の名を呼ぶ。
「アルトも来てたの?」
「アリちゃんこそ」
「飽きちゃったから公園で遊んでたの」
「あれ? そっちの子は?」
アルトと呼ばれた少女が、ミリアを見ながらアリちゃん? アリ? に尋ねた。
「えーと……」
アリが振り返る。
ミリアが名前を名乗ろうと、口を開いた。
「あ。えっと……」
「おい! おめーら! この公園はストーム様がセンキョした!!」
その瞬間だった。
偉そうな感じの、第三者の声が公園内に響き渡った。