グローリ・ワーカ   WEB拍手用ミニ話12:グローリは人狼なりや? 5日目

◆ 参加者 ◆
 マニュア・ホワイト(1日目処刑者)
 ティル・オレンジ
 ストーム・カーキー(4日目処刑者)
 アリス・ヘイズル
 ニール・クラベット(4日目犠牲者)
 アルト・クリーム(3日目犠牲者)
 ヤン・サンド
 ピュウ(2日目犠牲者)
 シリア・ブラック(3日目処刑者)
 スリム・カント
 ヒナ・マゼンタ(2日目処刑者)
 ナレーション(1日目犠牲者)

5日目

 スリムが無残な姿で発見されました。

アリス「え? まだ続いてる……?」
ヤン「なん……だと……? この中に狼いんのかよ!」
ティル「えぇぇー!? だ、誰ー!?」
ヤン「と、とりあえず、まとめ出すぞ」

 占い師候補
  シリアピュウ →村人ストーム→人狼ニール→村人
  ヒナ :マニュア→村人ニール →村人
 霊能者候補
  マニュア
  ピュウ(村人確定)

ヤン「本当に確定してるとこ以外は消した」
アリス「ど、どういうことなの?」
ヤン「考えが間違ってたってことだろ……。この中に狼はまだいる。……そうなると、ブラックは偽者だったってことか」
ティル「シリア……偽者だったの?」
ヤン「ブラック視点で行くと、リーダーかマゼンタのどちらかが人狼で、更にストームも人狼だった。そこが全部吊られても続いてるってことは、あいつが偽占い師なのは確定だ」
アリス「じゃ、じゃあ、ヒーちゃんが本物?」
ヤン「そう考えると――たぶん、リーダーは狂人だ。なんであのタイミングでピュウを噛んだのか不明だが……霊能者を早く噛んでおきたいってだけだったのか? まんまと騙されたな……」
ティル「ヒーちゃんは、狼判定出してないし、この中の誰が狼なのか分かんないよー!」
アリス「わ、私じゃないからね!?」
ヤン「俺でもねーよ!」
ティル「私でもないしー! うぅ。どうやって判断すればいいのぉー!?」
アリス「……うーん……」
ヤン「ん?」
ティル「どうしたの。アリちゃん」
アリス「――サンド。そういえば、シリアちゃんがストームに人狼判定出した時、ヒーちゃんが人狼だって言い出したのはサンドだったよね」
ヤン「? あぁ、そうだな。リーダーを吊った直後にピュウが噛まれたからそう判断した」
アリス「あの時は、私もその案に乗っちゃったけど、ホワさんとヒーちゃんを人狼と見るなら、シリアちゃんが本物の占い師なのはありえない。だって、その時点で、シリアちゃんはストームに人狼の判定出してたからね」
ヤン「あぁ。だから、その時は、ブラックが狂人か? って言ったし、おまえもそう言っただろ」
アリス「そうなると、占い師はいなかったってことになるよね。ナレーション――最初の犠牲者が占い師だって考えなんだろうけど、それって確率かなり低いよね?」
ヤン「でも、ゼロじゃないだろ」
アリス「だけど、結局それはミスリードだったわけじゃん。シリアちゃんが吊られたくなかったから、ヒーちゃんの処刑へ誘導したんじゃないの?」
ヤン「…………だとしたら、あそこでブラックに人狼判定は出させねーよ。マゼンタ吊りたいのにあそこで人狼判定出すってことは、ブラックが偽者って言ってるようなもんだろ」
アリス「うん。で、実際に偽者だったじゃん? だけど、偽者って思ったくせに先にヒーちゃんを吊りに行ったよね」
ヤン「だから。俺は、あの時点では、マゼンタが人狼で、ブラックが狂人と見てた。ただ、実際にマゼンタ吊った後も続いたから、そこでブラックが本物の可能性も出てきたと思った。けど、ストームが初日にリーダーに投票してたし、マゼンタも吊ったからにはブラックも吊るべきだと思って、ブラックを吊った。もちろん、ブラックが偽者の可能性もあったしな。なにかおかしいか?」
アリス「……。あれ? うん。そう、だね……。ヒーちゃん吊りへの誘導かと思っちゃったけど、おかしくはない、のかな……? いや、でも! 考えてみたら、シリアちゃんは本物ってよりも偽者の可能性の方が高かったんじゃない!? なのに、サンドに乗せられてシリアちゃんを本物に思わせて、ストームを吊りに行った!」
ティル「そう言われれば、サンドの誘導に思えてきたよー」
ヤン「ちょっと待てよ! 俺はそう思ったから意見言ってきただけだろ! 実際に間違えちまったわけだが……。正直、たいして有意義な意見出してないおまえらのが怪しいぞ! 特にオレンジ! おまえ、周りの話聞いて都合のいいとこに乗ってるだけだろ? 人狼の潜伏で下手なこと言えないから周りに乗ってんじゃねーのか?」
ティル「え!? そ、そんなことないよー!? だって、実際誰が狼なのかよく分かんないんだもん! だから、周りの意見聞いてただけだよー!」
ヤン「そうだ。騙されんな! ヘイズル、おまえ、俺を疑ってるみたいだが、絶対に俺じゃない。人狼はずっと潜伏してて、俺たちが騙されてるのを影で笑って見てたに違いない! 自分にとって都合のいいとこに乗っかって来続けた、こいつが人狼だ!」
アリス「え!?」
ティル「違うー! サンド、やっぱり狼だったのー!? そうだ。それに、私は最初にマーに投票したよ!」
ヤン「おまえな。結局リーダーは人狼だったんじゃなかったんだろ。あいつに投票したかどうかは関係ないんだよ」
ティル「あぅ。そっか……。で、でもでも! 違うもん! 私じゃないよぉー!」
ヤン「もっと早くに寡黙吊りしといてもよかったな……。まぁたいした発言をしてなかったのはオレンジだけじゃなかったけどよ……」
ティル「そ、そうだよ! だから違うってぇー!」
ヤン「でも、もうここに残ってるのはこの3人だけ! この中に人狼がいるのは確実だ! 俺はオレンジに投票する。――俺を人狼に仕立てようとしたヘイズルも怪しいけど、たしかにミスリードを誘っちまったのは俺だし、そう考えられてもしょうがなかった。だから、人狼はオレンジだと思う」
アリス「え、え、え? そ、そうなのかな?」
ティル「アリちゃん違うよ! こんなこと言ってるサンドが人狼だよ、きっと!」
アリス「わ、私も最初サンドを疑ってたけど、本気で分かんなくなってきたわ……」
ヤン「……そろそろ、投票だな。ここで間違った投票をしたら終わりだからな。ヘイズル、信じてるぞ」
アリス「え、えー……う、うん……」
ティル「違うからね! 本当に私じゃないからねー!?」

 ティルヤン
 アリスヤン
 ヤン  → ティル

 ヤン:2票 ティル:1票

 投票によってヤンが処刑されました。