僕の生存日記 第6話:事件は遊園地で起きてんだ(前編)
えーと、僕、『川野辺 葉乃』は、幼馴染の『千羽 緋路』に遊園地の無料チケットを貰った。
クラスメートの女の子『黒井 姫』さんを一緒に行くかと誘うとなんとOK! さっそく土曜日に行くことに……! え、もしかして、これって――え? デート。ってやつ!? やばい。今気付いた。うわー、初デートだって! うわわわ!
――え?『神成 躍人』と『今池 輝也』? 誰でしたっけ、それ。
――待ちに待った土曜日――。
そう。今日は、黒井さんとデデデデデートの日、です!
しかも、まだ梅雨の真っ只中だったはずのこの日の天気は快晴らしい。運良く天気の神様も味方をしてくれたようだ。
僕は朝も早くから起き出して、しっかりと用意をすると、何度も鏡覗き込んで確認したりして。顔にやけてるし。きめぇ、僕(笑)
時計を確認すると、待ち合わせの時間までまだ1時間もある。
――でも、いいか。
僕は家を飛び出して、待ち合わせをしている駅まで向かった。休日の朝、寝ぼけているのか太陽の陽射しはまだ弱く、町を歩く人の姿もまばらだった。僕だけが眠る町を起こすように走っていた。
そして、無事駅前に到着。
当然のことながら、黒井さんはまだいない。来るまでなにをしていようかな。朝早いからまだお店もそんなに開いてないしなぁ……。どこかファーストフード店(マッ○とか)に入ってもいいんだけど、待ってる間に来ちゃったら困るしなぁ。というか、朝ご飯しっかり食べてきちゃったし。
悩みながらうろちょろする。
なんかもう、このままここで待ってればいいかなー。音楽プレイヤーあるしね。
と、そのとき。
ゾクッ!!
――なんだか、悪寒が走った。なんだろ、これ……? 風邪? 困るなぁ。せめて今日1日は体もってくれないと。
うん。たぶん、気のせいだ。そう思うことにした。
そんなこんなで時刻は8時50分頃。待ち合わせの時刻からは10分前。
黒井さんがやって来た。
「あ、お待たせしちゃいました?」
――……。
ヤベェ。これはヤベェ。
黒井さんはいつもと違いストレートの髪を少し巻いていて、なんていうの? 薄いベージュ? のヒラヒラしたワンピースを着ていて――とっても似合ってるし、かわいかった(いつもかわいいけど)。女の子の服もよくわかんないし、文才もないから(たぶんあったとしてもだろうけど)、このかわいさを上手く表現できないのがもどかしい。
「川野辺くん?」
はっ!
僕があまりに動揺しつつも固まっているものだから、黒井さんが不審に思って声をかけてきた。
僕は必死に平静を装って、
「あ、ま、待ってない、よ」
――装えてない気がする――返事をした。
「と、とにかく、行こうか!」
ごまかすようにして僕は改札へと向かった。
黒井さんがゆっくりと後ろから着いてくる。
……ああぁ、なんだこの幸せ。もう死んでもいい。
こうして、僕らは2人、無事電車へ乗り込み遊園地へと向かった。
えーと、僕、『川野辺 葉乃』は、幼馴染の『千羽 緋路』に遊園地の無料チケットを貰った。
クラスメートの女の子『黒井 姫』さんを一緒に行くかと誘うとなんとOK! さっそく土曜日に行くことに……! え、もしかして、これって――え? デート。ってやつ!? やばい。今気付いた。うわー、初デートだって! うわわわ!
――え?『神成 躍人』と『今池 輝也』? 誰でしたっけ、それ。
――待ちに待った土曜日――。
そう。今日は、黒井さんとデデデデデートの日、です!
しかも、まだ梅雨の真っ只中だったはずのこの日の天気は快晴らしい。運良く天気の神様も味方をしてくれたようだ。
僕は朝も早くから起き出して、しっかりと用意をすると、何度も鏡覗き込んで確認したりして。顔にやけてるし。きめぇ、僕(笑)
時計を確認すると、待ち合わせの時間までまだ1時間もある。
――でも、いいか。
僕は家を飛び出して、待ち合わせをしている駅まで向かった。休日の朝、寝ぼけているのか太陽の陽射しはまだ弱く、町を歩く人の姿もまばらだった。僕だけが眠る町を起こすように走っていた。
そして、無事駅前に到着。
当然のことながら、黒井さんはまだいない。来るまでなにをしていようかな。朝早いからまだお店もそんなに開いてないしなぁ……。どこかファーストフード店(マッ○とか)に入ってもいいんだけど、待ってる間に来ちゃったら困るしなぁ。というか、朝ご飯しっかり食べてきちゃったし。
悩みながらうろちょろする。
なんかもう、このままここで待ってればいいかなー。音楽プレイヤーあるしね。
と、そのとき。
ゾクッ!!
――なんだか、悪寒が走った。なんだろ、これ……? 風邪? 困るなぁ。せめて今日1日は体もってくれないと。
うん。たぶん、気のせいだ。そう思うことにした。
そんなこんなで時刻は8時50分頃。待ち合わせの時刻からは10分前。
黒井さんがやって来た。
「あ、お待たせしちゃいました?」
――……。
ヤベェ。これはヤベェ。
黒井さんはいつもと違いストレートの髪を少し巻いていて、なんていうの? 薄いベージュ? のヒラヒラしたワンピースを着ていて――とっても似合ってるし、かわいかった(いつもかわいいけど)。女の子の服もよくわかんないし、文才もないから(たぶんあったとしてもだろうけど)、このかわいさを上手く表現できないのがもどかしい。
「川野辺くん?」
はっ!
僕があまりに動揺しつつも固まっているものだから、黒井さんが不審に思って声をかけてきた。
僕は必死に平静を装って、
「あ、ま、待ってない、よ」
――装えてない気がする――返事をした。
「と、とにかく、行こうか!」
ごまかすようにして僕は改札へと向かった。
黒井さんがゆっくりと後ろから着いてくる。
……ああぁ、なんだこの幸せ。もう死んでもいい。
こうして、僕らは2人、無事電車へ乗り込み遊園地へと向かった。