マニュア「途中まで出来上がってた劇のデータが飛びました」
葉乃「はい!? いきなりメタ!?」
マニュア「正直もう放棄しようかと思いました」
葉乃「えぇぇぇ!?」
マニュア「でも頑張る。負けない」
葉乃「た、大変だったね……」
マニュア「ぐすん」
ティル(ナレーション)『というわけで、ここからは私が進めるよー! 劇のナレーションは私、ティルでーす!』
ピュウ「ピュウピュウ!」
ティル(ナレーション)『出番のないピュウ、応援? ありがとー!』
ピュウ「ピュッ!?」
ティル(ナレーション)『では、グローリ・ワーカの劇『赤ずきんちゃん』。はじまりはじまりー!』
赤ずきんちゃん 〜クリスマスver.〜
ティル(ナレーション)『むかーしむかし。あるところに、おじいさんとおばあさん――じゃなかった! 間違えた! 赤ずきんちゃんがお母さんと2人で暮らしていました。赤ずきんちゃんはいつもサンタ帽を被っていたので、赤ずきんちゃんと呼ばれていたのでした』
ピュウ「いきなり全然違う!?」
ティル(ナレーション)『ピュウ、人型になってまで、わざわざツッコミ入れなくても。クリスマスアレンジだよー。というわけで、サンタ帽ちゃんが住んでいました』
ピュウ「今度は名前すら間違った!」
アルト(お母さん)「赤ずきん、赤ずきんや。ちょっとおいで」
ティル(ナレーション)『狩人役じゃなくて個人的には残念なアルトちゃん――じゃなくて、お母さんが赤ずきんちゃんを呼びます』
アリス(赤ずきんちゃん)「なぁに? アル――お母さん」
アルト(お母さん)「お婆ちゃんが病気になってしまったみたいなの。お見舞いに、これを森に住んでいるお婆ちゃんに届けておくれ」
アリス(赤ずきんちゃん)「パンにワインに――七面鳥にブッシュ・ド・ノエル?」
アルト(お母さん)「クリスマスですから! それに、森にぼっちで住んでいるお婆ちゃんにも少しはクリスマス気分を味わわせてあげないとかわいそうでしょう? 今頃きっとネットで掲示板や動画見ながら『リア充爆発しろ』とか叫んでいるところですよ」
アリス(赤ずきんちゃん)「あぁ。病気って、そういう」
ストーム(お婆ちゃん)「なにその想像! ひでーよ!!」
アリス(赤ずきんちゃん)「今、お婆ちゃんの声が……」
アルト(お母さん)「キノセイですよ。さぁ、いってらっしゃい」
ティル(ナレーション)『赤ずきんちゃんはお母さんに家から追い出されてしまいました。仕方なくお婆ちゃんの家へ向かっていると、途中で狼に出会いました』
ヤン(狼)「くじ引きなのに、割とまんまな役がきたな。あ、そこを行くお嬢さん」
アリス(赤ずきんちゃん)「なにかしら? 人狼さん」
ヤン(狼)「一応、普通の狼ってことで……。えっと、どこへ行くのかな?」
アリス(赤ずきんちゃん)「この先に住む、心の病んでいるニートのお婆ちゃんのところへ、クリスマスのお届けものに」
ヤン(狼)「ひどい言いようだな。別に庇う気もないけど」
ストーム(お婆ちゃん)「いや、フォローしろよ! 頼むから!」
ヤン(狼)「せっかくだから、プレゼントにお花でも摘んでいったらどうかな? こっちに素敵な花畑があるんだよ」
アリス(赤ずきんちゃん)「あら、それはいいわね」
ティル(ナレーション)『狼が赤ずきんちゃんを花畑へと案内します。――しかし! 冬なので花は全部枯れていました』
アリス(赤ずきんちゃん)「花ないじゃん! 見るものも取るものも何もないじゃん!」
ヤン(狼)「そりゃそうだ、冬だからな! しかし、これじゃあ先回りして婆さんを喰って婆さんの代わりをすることもできないな。仕方ない。ここは予定変更だ! 赤ずきん! 覚悟!」
ティル(ナレーション)『開き直った狼が赤ずきんちゃんに襲いかかります! あ、こっから18禁?』
ピュウ「そんなわけないでしょ!!!!」
アリス(赤ずきんちゃん)「そんな簡単にやられないわよ! 戦闘開始ね!」
ヤン(狼)「ふ。一般の女の子に、狼が倒せるかな?」
ティル(ナレーション)『狼が現れた! どうする? コマンド:たたかう・わざ・ぼうぎょ・どうぐ・にげる』
ピュウ「RPG!?」
アリス(赤ずきんちゃん)「技を使うわ! 魅惑の舞い!」
ヤン(狼)「くっ……!」
ティル(ナレーション)『赤ずきんちゃんは魅惑の舞いを踊った! 狼は魅了されて動けない!』
アリス(赤ずきんちゃん)「あっ! でも、これ、踊ってる間は攻撃できない! 仕方ない、踊りながら相手に近寄って攻撃を――!」
ティル(ナレーション)『赤ずきんちゃんのハリセン攻撃! 狼は5のダメージを受けた!』
アリス(赤ずきんちゃん)「ハリセンじゃないよ!? センスよ!?」
ヤン(狼)「おっ。ナレーションのツッコミに気をとられて舞いが止まった! 今だ! 魔法、ファイアー!」
アリス(赤ずきんちゃん)「きゃっ……!?」
ピュウ「おい! 狼が魔法使うな! 話ズレすぎでしょ!」
ティル(ナレーション)『狼はファイアーを唱えた! アリスは10のダメージを受けた!』
アリス(赤ずきんちゃん)「ちょっと、サンド! さすがに魔法は危ないわよ! しかも、火の魔法とか、会場が火事になったらどーすんの!?」
ヤン(狼)「す、すまん、つい……。食べるなら焼いた方がいいかと思ってな」
アリス(赤ずきんちゃん)「発言怖いよ!」
ヤン(狼)「よ、よし。じゃあもう魔法は使わない!」
アリス(赤ずきんちゃん)「わかった。私も踊りは踊らないわ。純粋に拳で勝負しましょう」
ティル(ナレーション)『赤ずきんちゃんの提案で、2人は殴り合いを始めてしまいました』
ピュウ「ねぇ、これどこに着地すんの、ねぇ」
ティル(ナレーション)『戦いは夕方まで続きました。体に疲れを覚え、殴り合いをやめた2人は、そのまま花の咲いていない花畑へ寝転がり、沈みゆく夕日を眺めていました』
ヤン(狼)「へへっ……。なかなかやるじゃねーか……」
アリス(赤ずきんちゃん)「おまえもな……」
ティル(ナレーション)『2人は起き上がると拳を重ねました。夕日を見つめ、お互いに肩を貸しながら立ち上がります』
ピュウ「なにこれ」
ティル(ナレーション)『こうして、2人の間に友情が芽生えたのでした。めでたしめでたs――』
?「ちょぉーっと待ったあぁ――――!!!!」
ティル(ナレーション)『誰!?』
マニュア(魔女っ子サンタ)「魔女っ子サンタ登場!」
ヤン(狼)「またか!」
アリス(赤ずきんちゃん)「まぁホワさんが出番なしでおとなしくしてるとは思ってなかったけどね!」
マニュア(魔女っ子サンタ)「そうだよ! おとなしくなんてできるか! くじ引きでエキストラ(=これだと出番なし)引いたって勝手に出ちゃうもんね! というわけで、赤ずきん! おまえを倒して、私が主役を乗っ取る!」
アリス(赤ずきんちゃん)「サンタの部分が行方不明なんだけど」
マニュア(魔女っ子サンタ)「イインダヨ! 気にしたら負けだ! というわけで、戦闘開始――!」
ニール(狩人)「ちょぉーっと待ったあぁ――――!!!!」
マニュア(魔女っ子サンタ)「誰だ!?」
ニール(狩人)「狩人だよ! このままだと俺の出番もないじゃねーか!」
マニュア(魔女っ子サンタ)「よし! じゃあタッグを組んであいつらを倒すぞ! この劇を乗っ取るんだ!」
ニール(狩人)「了解!」
アリス(赤ずきんちゃん)「えー? なにこれ……」
ティル(ナレーション)『魔女っ子サンタが現れた! 狩人が現れた! どうする?』
アリス(赤ずきんちゃん)「えぇー……。じゃあ、また、技で……。魅惑の舞い!」
ティル(ナレーション)『赤ずきんちゃんの魅惑の舞いを踊った! 狩人は魅了されて動けない! 魔女っ子サンタは耳を掻いている!』
ヤン(狼)「魔女っ子サンタに舞いが効いてないだと!?」
マニュア(魔女っ子サンタ)「やっぱり同性のダンス見てもねぇ……。いや、綺麗だとは思うけどさ。魅了まではされないっていうか――……って、ニー――狩人! なに魅了されてんのさ!」
ティル(ナレーション)『魔女っ子サンタの(嫉妬)攻撃! 狩人は15のダメージを受けた! 狩人は正気に戻った!』
ニール(狩人)「はっ! って、おい、おめー、俺のこと結構強く殴っただろ」
マニュア(魔女っ子サンタ)「狩人が悪い」
ヤン(狼)「よし、今のうち! ストーム・コーズ!!」
マニュア(魔女っ子サンタ)「だから魔法はやめろって言われただろ――――!!!!」
ティル(ナレーション)『狼はストーム・コーズを唱えた! 魔女っ子サンタは30のダメージを受けた! 狩人は30のダメージを受けた!』
アリス(赤ずきんちゃん)「あ、今の魔法で思い出したんだけど。ストー――」
ストーム(お婆ちゃん)「――お・め・ぇ・らあぁぁ〜〜〜〜……!」
ティル(ナレーション)『怒り狂ったお婆ちゃんが現れた!』
ストーム(お婆ちゃん)「俺んとこに食べ物を届けに来るんじゃなかったのかよ! 俺の存在忘れてんじゃねー!!!!」
ヤン(狼)「あぁ」
ニール(狩人)「そういえばそんなのもいたな」
マニュア(魔女っ子サンタ)「すっかり忘れてた」
ストーム(お婆ちゃん)「おまえら、ふざけ」
アリス(赤ずきんちゃん)「う……。うぅっ……」
ティル(ナレーション)『突然の嗚咽に、みんなが驚いて振り返りました。見ると、赤ずきんちゃんが泣いています』
ストーム(お婆ちゃん)「ど、ど、どうした。赤ずきんや……」
ヤン(狼)「おい、大丈夫か?」
アリス(赤ずきんちゃん)「うぅ……。私、嬉しいの。森に引きこもっていたお婆ちゃんがここまで自力でやって来るなんて……! 自分で家を出られるようになったのね! これで晴れてニートも卒業ね……!」
ストーム(お婆ちゃん)「まだその設定続いてたのかよ」
ティル(ナレーション)『――こうして、お婆ちゃんは森から出てニートを卒業し、赤ずきんちゃんやお母さん、そして勝手に居座った友達の狼、よく知らない狩人や魔女っ子サンタと一緒に末永く暮らしましたとさ。めでたしめでたし』
パチパチパチパチパチ……。
ピュウ「――もうどこからツッコめばいいのか分からない……」
マニュア「ふー。疲れた疲れた」
葉乃「お、お疲れ様……? ざ、斬新な劇だったね……」
マニュア「おー。ちなみに、この劇やるまでに紆余曲折ありまして。最初はシンデレラにしようかと思って、助っ人まで呼んで、役を決めるのにくじ引きしたんですけど」
ストーム「俺がシンデレラ来たー! 女装はイヤだけどしょうがねぇ。主役ならやってやるぜ!」
マニュア「ダメダメー! 助っ人で呼んだ人たちの方がメインばっかりになっちゃってるじゃん! ストームが女装シンデレラなのは面白いと思うけど、それ以外が面白味に欠けるよ! べ、別に、私がエキストラになったから言ってるわけじゃないよ!!」
ヒナ「えー。たまには私たちがメインやったっていいじゃんー。いつもそっちばっかり出てるんだからさー」
スリム「そうだそうだー! 魔女役やらせてよ!」
ティル「ストームがシンデレラで……ヒーちゃんが王子……? ヒーちゃんがストームの相手役とか、やらないよね? 私に譲ってくれるよね……?」
ヒナ「ティーから物凄い殺気が!?」
シリア「やり直しするんですかね?」
ニール「別にどっちでもいいわ。姉とか、主役的な役でもないし」
ヤン「俺も前にシンデレラっぽいやつの王子役やってるから、何になっても構わん」
アリス「ナレーションかぁ……。でも、私も前にシンデレラっぽいのやってるからね。どっちでもいいけど」
マニュア「このままじゃ、ティルちゃんとヒーちゃんが怖いよ!」
アルト「や、やり直ししましょうか?」
ピュウ「最初から話し合いで役決めればいいのに……」
マニュア「それは公平性がなくなるからー!」
ピュウ「やり直しする時点で既に公平ではない……。あと、エキストラ入れて助っ人がメインになるのが嫌なら、助っ人呼ばなきゃいいのに……」
マニュア「とまぁ、そんなこんなでくじ引きやり直したものの、いい感じに割り振られたと思ったら、ストームがエキストラになって文句酷くてやり直ししたり、過去にやってるアリちゃんがまたシンデレラになっちゃったりとかで、まぁ結局いろいろ揉めて、最終的に赤ずきんにしたのでした。そして、シリアやスーちゃんやヒーちゃんの出番もなくなったのでした」
葉乃「ほ、本当に、お疲れ様です……」
| 出演メンバー+α |
| グローリ・ワーカ 出演キャラクター |
| マニュア・ホワイト |
魔女っ子サンタ |
| ティル・オレンジ |
ナレーション |
| ストーム・カーキー |
お婆ちゃん |
| アリス・ヘイズル |
赤ずきんちゃん |
| ニール・クラベット |
狩人 |
| アルト・クリーム |
お母さん |
| ヤン・サンド |
狼 |
| ピュウ |
ツッコミ |
| シリア |
助っ人予定でした。 |
| スリム |
助っ人予定でした。 |
| ヒナ |
助っ人予定でした。 |
| 僕の生存日記 出演キャラクター |
| 川野辺 葉乃 |
司会2号 |
| その他 : 観客 |
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