僕の生存日記   第4話:それは誤解だ日替わり部

 何となく気分はお久しぶりです!『川野辺 葉乃』です!
 今、僕の目の前には『神成 躍人』。左隣には『千羽 緋路』。反対に右隣は『今池 輝也』。その更に右隣には『黒井 姫』さんが座っていた。
 うん、つまり席を囲んで円になって座ってる状態。いや、テーブルは角ばっているけどさ。

 現在放課後。in 図書館。

「と、いうわけで」
 ヤクザ(神成先輩)がいつもの迫力を持ったまま話し始めた。
「5人揃ったわけだが」
 そう言って皆の顔を見回した。
「うむ。申し分ないな。では早速、部活動会議を始める」
 会議って……
 とりあえず、全員でヤクザの次の言葉を待った。
「…………何部を作るか?」

 ……………………

「って、おおおおぉぉぉぉぉぉぉぉい!!!!!!!!!!!!まさかとは思ってたけど、やっぱり決まってなかったんですか!!」
 思わず僕は叫び声をあげた。
「あぁん?」
「イエ、ナンデモナイデス」
 即座にヤクザに睨まれた僕は蛙。
「じゃあ俺が提案するよ!」
 千羽が手を上げる。
「うむ。言ってみよ」
 千羽は席から立ち上がると、力いっぱいこう言った。
「色々なハードやパーツを持ち寄って、色々な物を組み立てる!ロボット部とか!!」
「却下」
「何でっ!!!!??」
 ヤクザは即却下。千羽は憤慨している模様だ。
 ヤクザは言った。
「興味ないからだ!」
 うは……千羽の前でそんなあっさりと(汗)
「んだとっ!!分かってませんな!パーツを使って1から組み立てていく楽しさを!そしてそれを発明した人類の素晴らしさを!!」
 千羽が目を輝かせながら1人続ける。
「他、誰か意見ないのか?」
 ヤクザは無視である。
「ナンパ部」
 すぐ答えたのは今池君。
 ……って、おい!それは倫理的にどうなの??
「女の子達の素晴らしさを知る為に、皆も少しは女の子と接するべきだと俺は思うね。ま、俺は何をしなくとも向こうから寄ってくるけどね」
 悦に浸っている表情で言う。この人はナルシストですか?
「それも却下だ」
「何故?」
 一瞬むっとした今池君に向かって、ヤクザは難しい顔で続けた。
「男は硬派であるべきだからだ。本当に、何を言わずとも女が影から見守ってくれる。そんな男になるべきだ。それに男は背中で応えてやるものなんだ」
 おぉ……ヤクザが珍しくマトモな意見を……
「でもそんなことばかり言って壁作ってると、女も敬遠して近寄ってこないものだけど」
 今池君、命知らず!?
 その言葉に、部屋の空気が張り詰めていくのが分かった。超こえーよ、この空間……orz

 あまり意義もなさそーな部活動会議は続く……