僕の生存日記 第7話:事件は遊園地で起きてんだ(後編)
僕、『川野辺 葉乃』と『黒井 姫』さんは、デート中! ――って、もうこれははっきりそう言っちゃってもいいレベルだよね!
『神成 躍人』とか『千羽 緋路』とか『今池 輝也』なんて知らない!
デートでは、まぁ色々事件もあったんだけど、それからは割と平和に楽しい時間を過ごせて、特に何も問題は起きなかったんだ。――そう。帰るまでは――。
「あれ? 今日は何か部活の活動日だったのか? 遊園地で?」
日がだんだんと暮れてきて、もうそろそろ帰らなくては――と、少し寂しくなってきていた僕らに声をかけてきた人物がいた。
それは、(連載再開してからまだ出番が1回もなくて)すっかり存在を忘れていた今池輝也だった。
「今池君……? ――すごい、ハーレムだね……」
今池君の後ろに群れている女の子達を見て、僕は驚き半分、呆れ半分で言った。
「モテる男は大変なんだよ」
それにしては嬉しそうな表情で言う今池君。
って、それよりも。
「部活の活動日って……なんで?」
彼の発言に妙に引っ掛かって、僕は聞いた。
そして、驚きの真実を聞くこととなる。
「さっき、あいつ――千羽だったか? にも会ったぞ。あと、あのヤクザ」
……千羽に、会った……? え、この遊園地で……?
「まぁ今日は俺は部活無理だから。このカワイイ子達とデートなんでな! じゃあ、また学校でな。さ、行こうか!」
そう言うと、今池君は女の子達をはべらせてそのままどこかへと行ってしまった。
それは、別に、どうでもいい。
それよりも――。
今日起きた、数々の変な出来事。それが今、僕の中でパズルのピースが合わさるように、理解された。
「――せっ……」
「せ?」
黒井さんが頭に『?』を浮かべて繰り返す。僕は、もう、怒り心頭で。
「千羽――――――――――――――――っっ!!!!????」
そう吠えて辺りを振り返った。
その瞬間だった。
ふわり。
と、風が吹いたわけでもなくて、なんでそれが起こったのかは、一瞬のことで全く理解ができなかったのだけれど。
黒井さんの履いていたかわいいスカートがめくれ上がって――。
「――…………っ!?」
「…………ッッきゃああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!????????」
今まで聞いたことがないくらい大きな声で黒井さんが悲鳴を上げた。
僕も黒井さんもお互い真っ赤になって、固まった。
「……み、見ました…………?」
しばらくの沈黙の後、黒井さんが涙目になりながら小さな声で尋ねてきた。
そ、そんな、白かったなんて、言えるわけな――いや、見てない見てないよっ!
「あ、わ、え……と、み、見てな……」
明らかに怪しい返答で後ずさってしまう。
しかも、あまりの動揺に、僕は大きな音を立てて足を滑らせてしまった。
「あたた……」
慌てて体勢を立て直そうとし――、
「「あ」」
――なぜ、こんなことに…………?
体勢を立て直そうと、立ち上がったその瞬間。
なぜ、なぜか、たまたま横を通りかかった神成躍人と、ありえないほど奇跡的なタイミングで、顔面をぶつけて――く、唇と唇がゴッツンコ☆ ……ふぁあすときす、が……っ!!orz っていうかね、泣いていい?
泣くよりもそれよりも、その時の僕は、なんでこんなとこを先輩が歩いてんだとか――いやどうせ千羽のアホな計画か何かに巻き込まれたんだろうけども――そんなこととか考えてられないくらいに。真っ白……。
初のデートが、別の誰か(しかも男)との初のキスで終わるとは、思ってもみなかったさ……。
僕、『川野辺 葉乃』と『黒井 姫』さんは、デート中! ――って、もうこれははっきりそう言っちゃってもいいレベルだよね!
『神成 躍人』とか『千羽 緋路』とか『今池 輝也』なんて知らない!
デートでは、まぁ色々事件もあったんだけど、それからは割と平和に楽しい時間を過ごせて、特に何も問題は起きなかったんだ。――そう。帰るまでは――。
「あれ? 今日は何か部活の活動日だったのか? 遊園地で?」
日がだんだんと暮れてきて、もうそろそろ帰らなくては――と、少し寂しくなってきていた僕らに声をかけてきた人物がいた。
それは、(連載再開してからまだ出番が1回もなくて)すっかり存在を忘れていた今池輝也だった。
「今池君……? ――すごい、ハーレムだね……」
今池君の後ろに群れている女の子達を見て、僕は驚き半分、呆れ半分で言った。
「モテる男は大変なんだよ」
それにしては嬉しそうな表情で言う今池君。
って、それよりも。
「部活の活動日って……なんで?」
彼の発言に妙に引っ掛かって、僕は聞いた。
そして、驚きの真実を聞くこととなる。
「さっき、あいつ――千羽だったか? にも会ったぞ。あと、あのヤクザ」
……千羽に、会った……? え、この遊園地で……?
「まぁ今日は俺は部活無理だから。このカワイイ子達とデートなんでな! じゃあ、また学校でな。さ、行こうか!」
そう言うと、今池君は女の子達をはべらせてそのままどこかへと行ってしまった。
それは、別に、どうでもいい。
それよりも――。
今日起きた、数々の変な出来事。それが今、僕の中でパズルのピースが合わさるように、理解された。
「――せっ……」
「せ?」
黒井さんが頭に『?』を浮かべて繰り返す。僕は、もう、怒り心頭で。
「千羽――――――――――――――――っっ!!!!????」
そう吠えて辺りを振り返った。
その瞬間だった。
ふわり。
と、風が吹いたわけでもなくて、なんでそれが起こったのかは、一瞬のことで全く理解ができなかったのだけれど。
黒井さんの履いていたかわいいスカートがめくれ上がって――。
「――…………っ!?」
「…………ッッきゃああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!????????」
今まで聞いたことがないくらい大きな声で黒井さんが悲鳴を上げた。
僕も黒井さんもお互い真っ赤になって、固まった。
「……み、見ました…………?」
しばらくの沈黙の後、黒井さんが涙目になりながら小さな声で尋ねてきた。
そ、そんな、白かったなんて、言えるわけな――いや、見てない見てないよっ!
「あ、わ、え……と、み、見てな……」
明らかに怪しい返答で後ずさってしまう。
しかも、あまりの動揺に、僕は大きな音を立てて足を滑らせてしまった。
「あたた……」
慌てて体勢を立て直そうとし――、
「「あ」」
――なぜ、こんなことに…………?
体勢を立て直そうと、立ち上がったその瞬間。
なぜ、なぜか、たまたま横を通りかかった神成躍人と、ありえないほど奇跡的なタイミングで、顔面をぶつけて――く、唇と唇がゴッツンコ☆ ……ふぁあすときす、が……っ!!orz っていうかね、泣いていい?
泣くよりもそれよりも、その時の僕は、なんでこんなとこを先輩が歩いてんだとか――いやどうせ千羽のアホな計画か何かに巻き込まれたんだろうけども――そんなこととか考えてられないくらいに。真っ白……。
初のデートが、別の誰か(しかも男)との初のキスで終わるとは、思ってもみなかったさ……。